仲介手数料『無料』は嘘!?不動産会社のからくりは?

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不動産取引における『仲介手数料』ですが、無料としている不動産会社も増加しています。

『無料』と聞くと食いつきたくなる案件ですが、実際に仲介手数料は無料になるのか?仲介手数料が無料になることでリスクやデメリットはないのか?

仲介手数料が『無料』になるからくりを考えていきましょう。

 

私は住宅ローンアドバイザーの資格保持者です。


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仲介手数料『無料』は嘘なのか


仲介手数料が無料というのは、嘘ではありません。

仲介手数料が無料だと言うから不動産会社に行ったのに、嘘だった…。

そんな事もごく稀に??聞く事もありますが、それは仲介手数料無料が嘘ではなく「仲介手数料以外の手数料を請求された!なんで!?」と言う事でしょう。

仲介手数料以外に手数料という名目での請求は、いくらでもできるという事実を知っておきましょう。

 

仲介手数料『無料』が嘘だ!と言われる理由

仲介手数料と同等な金額を「○○手数料」等として請求された。
このようなケースがあるため、仲介手数料無料は嘘だった!騙された!!と言う人が出てきた挙句、仲介手数料無料と言ってる不動産会社は詐欺だ、嘘つきだといった情報が流れるようになりました。

ただし、仲介手数料無料は事実なのにそれは嘘だとお客様に思わせてしまう不動産会社があるという事も事実ですから、不動産のイメージ的には救いようがないところでもあります。

とはいえ、仲介手数料が無料になるというのは、嘘ではありませんよね。

 

そもそも仲介手数料って何?


そもそも、仲介手数料は不動産会社の実務にかかった人件費や手数料の事を含めて仲介手数料としており、不動産取引が締結する事で発生する成功報酬が『仲介手数料』になります。

不動産会社が不動産契約の仲介役として間に入る事で、物件の案内や必要な契約処理などの契約に必要な業務を一貫して行う事で発生する手数料です。

 

不動産売買における仲介手数料の計算方法

不動産の取引には、売買でも賃貸でも仲介手数料が発生するのが一般的ですので、ここでは、仲介手数料の計算方法を覚えておきましょう。

不動産売買の仲介手数料の計算方法は決まりがあります。
不動産取引は高額になるため、仲介手数料が高額になり過ぎないようにするためのルールです。

✓取引額200万円以下・・・・・・・・・取引額の5%以内
✓取引額200万円超え400万円以下 ・・・取引額の4%以内
✓取引額400万円以上・・・・・・・・・取引額の3%以内

上記が、仲介手数料の上限です。次に、具体的な仲介手数料の計算方法を見ていきましょう。

 

4.000万円の不動産取引をした場合の仲介手数料

仮に、4.000万円の不動産取引をした場合の仲介手数料はいくらになるでしょうか。
前述で説明した通り、400万円以上の不動産取引の場合、仲介手数料の上限額は3%以内ですから、不動産取引額に上限の3%を掛け算することで、仲介手数料が計算できます。

✓4.000万円×3%=120万円

ここに、速算法といって6万円がプラスされることになるため、下記の計算方法になります。

✓120万円+6万円+税=1.386.000円

上記が、仲介手数料の額となりますので、一般的に現在の不動産価格は3.000万円~5.000万円前後ですから、説明した計算方法を覚えておけば、マイホーム購入時にどのくらいの仲介手数料がかかるのか、知っておくことが可能となるでしょう。

 

不動産取引で「仲介」としている案件は仲介手数料は無料ではない


仲介手数料は不動産会社を仲介役として入れるなら、原則として仲介手数料は発生します。

『原則』としたのは、仲介業者によっては片手と呼ばれる取り引きをしていて、依頼主からのみ仲介手数料をもらい、借主や買主からは貰わずに仲介手数料を無料としているケースもあるからです。

 

仲介手数料の注意点(無料でも注意は必要)

不動産取り引きでの仲介手数料は無料でも、取り引きに必要な士業の先生の紹介料や、住宅ローンの斡旋手数料といった事を手数料として請求書に計上し請求される事もあります。

しかし本来は、その手数料も仲介手数料の一部として発生する内容の為、項目は違えど仲介手数料なんだよと言う事は知っておいてください。

 

仲介手数料無料は『嘘』!?まとめ

仲介手数料以外にかかる費用も、請求された料金や事務手数料の交渉は可能です。

仲介手数料無料としている不動産会社が仲介手数料として請求してこない限り、仲介手数料無料は『嘘』ではありません。

不動産会社の営業担当や不動産会社が謳っている『無料』にはどの様なからくりや仕組みがあるのかを最低限憶測でも疑う事を意識して、無理のない騙されない気持ちで不動産取り引きを行っていく事をおすすめします。

住宅ローンや控除について、もっと知りたい人は、過去の記事で詳しく紹介していますのでご覧くださいね。

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